アンダーハンドサーブはバレー経験のない人でも1度はやってみた事があるのではないでしょうか。
アンダーハンドサーブはバレーボール未経験の人や初心者の人が打ちやすいサーブ。
しかし初心者向けとはいえ、サーブを入れるのは意外と難しく、相手コートまでボールが届かない、と悩んでいる人も多いようです。
「アンダーハンドサーブを遠くに飛ばすにはどうすれば良い…?」
「アンダーハンドサーブのコツは…?」
この記事ではこの様にアンダーハンドサーブの飛距離が伸びない事で悩んでいる人に向けて、
- 遠くに飛ばすコツ
- アンダーハンドサーブのやり方とポイント
- アンダーハンドサーブの練習法
上記のラインナップでご紹介していきます。
バレーボール初心者の人は勿論、未経験の人も、学校の授業やスポーツ大会などでサーブを披露することもあるはず。
アンダーハンドサーブはポイントを抑え、コツを掴むことでかなり打ちやすくなります。
相手コートまで確実に飛ばすコツを是非マスターしていきましょう。
アンダーハンドサーブを遠くに飛ばすコツ
アンダーハンドサーブを遠くに飛ばすには、実はあるコツが必要に。
スピードが出ないサーブのため、勢いではなく、ボールを当てる位置やフォームが重要になってきます。
まず、ここではご4つのコツを紹介しますので、コツを抑えてアンダーハンドサーブを攻略していきましょう。
コツ① 体の前で打つ
アンダーハンドサーブは、体の前で打つようにしましょう。
遠くにボールを飛ばせない原因は、トスを真上に上げてしまっている事。
アンダーハンドサーブは前に重心移動させながら打つことで、ボールを前に飛ばすことが出来るため、右利きの人であれば左足に体重を乗せながら打つ必要があります。
コツ② トスを上げ過ぎない
「トスを上げ過ぎない事」も重要なコツのひとつ。
サイドやフローターサーブのようにトスを上げてしまうと、手にしっかり当たらないという可能性も出てきます。
トスを上げて打つのではなく、後方からきた手にボールを置いてあげる感覚で良いでしょう。
コツ③ 手の平の下に当てる
ボールを当てる位置は、手の平の下の部分。
どんなにフォームをきっちりしても、当てる場所が悪いとボールは遠くに飛ばせません。
手の形はパー、グーどちらでもいいですが、一般的な形はグーです。
慣れるまでは打つ瞬間のボールが当たる位置をしっかり確認するようにしましょう。
コツ④ ボールを持つ手は動かさない
ボールを持つ手を動かさないという事も、大きなポイントの1つ。
「右利き」の人であれば、「左手」でボールを持って「右手」でボールを打ちます。
アンダーハンドサーブで主な仕事をするのは「右手」です。
このボールを持っている左手は動かさず、セットしておくだけにしましょう。
ここで紹介した4つのコツは、基本があってこそ活かされるものです。
続いて、その基本となるアンダーハンドサーブのやり方を見ていきましょう。
アンダーハンドサーブの基本のやり方&ポイント
正しい手順、正しいフォームで打つ事により、ボールを相手コートに飛ばしやすくします。
アンダーハンドサーブのやり方と、遠くに飛ばすポイントのご紹介です。
やり方(左利きの人は逆で行います)
- エンドラインの少し後ろに立ち、ネットに対して真っ直ぐ向き合う形で立ちます。
- 左手でボールを持ち、腕を真っ直ぐに前方に伸ばし、腰よりもやや高めにセットします。
- 右手を後方に引き、左足を前に踏み込ませながら後方から前に体重を乗せていきます。
- 右腕を振り切りながらボールを前に押し出すようにヒットしていきます。
ポイント
ネットに対して真っ直ぐに立つ
スタート時にネットに対して真っ直ぐ立つ事で、ボールがコントロールしやすくなります。
初動の乱れはフォームの乱れに繋がり、遠くに飛ばすことはできません。
身体の向きは常に意識しておきましょう。
肘を伸ばす
インパクトの瞬間に肘を曲げると、コントロール不能に。
肘は伸ばして打つようにしましょう。
トスではなく置く、離していくイメージ
トスを上げてインパクトするイメージではなく、ボールを離していく、もしくは後方から来た手に置いてあげるイメージで。
エンドラインに近いところから打つ
飛距離が出にくい、確実に入れたい、という時はエンドラインギリギリのところから打つという方法も。
しかし、この時に注意したいのがラインを踏まないようにすること。
ボールが手から離れる前にエンドラインを踏んでしまうと、ファウルになってしまいます。
アンダーハンドサーブの練習法
アンダーハンドサーブは、相手コートに確実に入れるためのサーブ。
確実性を上げるため、また得点に結びつきやすいサーブの練習方法をご紹介します。
エンドラインの内側から打つ
アンダーハンドサーブが相手コートに入らない原因は、ボールの飛距離が出ていないということです。
入らない場合はコート後方のライン、 エンドラインの2、3m 前方から打つ練習をしていきましょう。
何度も練習し、相手コートに入るようになってきたら、1m 後方に移動して練習をし、入るようになってきたらまた移動して、今度はエンドラインの外からサーブを打つようにしていきます。
徐々に飛距離を伸ばす作戦ですね。
横向きで打つ
横向きで打つ方法も練習方法として有効です。
やり方は、スタートの時点でエンドラインに対して体を真横に向けて、腰よりも下でボールをヒットさせる。
大きな変化といえばこれだけ。
重心の移動を利用してボールを飛ばす、ということに関しては同じですが、動作に腰の回旋運動が追加され、その回旋運動により、インパクトがしやすくなり、ボールを飛ばす感覚の練習に繋がります。
前向きで打つと体重が乗らない、ボールが飛びにくいという人にボールを飛ばす感覚を覚えてもらうための練習方法です。
アンダーハンドサーブは前向きで打たないといけないという決まりはないため、横向きの方が打ちやすい人はこちらで打つようにしてもいいかもしれません。
打ち分けの練習
アンダーハンドサーブが確実に相手コートに入るようになってきたら、次は狙ったところに打ち分ける練習をしていきましょう。
アンダーハンドサーブは初心者向けのため、攻撃力は低めで狙ったところに入りにくいというデメリットが。
しかし、練習を重ねることで狙い撃ちは可能に。
右方向を狙いたい場合はおへそを右の方向に向けて打ち、左方向を狙いたい場合はおへそを左の方向に向けて打つようにします。
前に落としたい場合は、ボールの真下に近い部分を打ちましょう。
天井サーブ
天井サーブはその名の如く、天井に届くほど高度のあるサーブ。
今ではあまり見かけることはありませんが、意外性からかポイントになりやすく、 得点に結びつきやすいアンダーサーブのバリエーションの1つ。
球技大会など、学校の授業で行う天井サーブはかなり有効な武器になります。
打ち方はボールの真下を叩いて上に思いっきりスイングする、これだけです。
ただ、天井サーブはコントロールが難しく、バレーボール経験者でも失敗することが多め。
インパクトの瞬間や位置を何度も確認しながら練習を行いましょう。
まとめ
アンダーハンドサーブは攻撃力としては低めになり、得点力のあるサイドやフローターサーブに比べ、確実性を求められるサーブでもあります。
しかし、バレーボールはサーブが入らないと試合になりません。
この記事で解説したコツをフォームに取り入れながら練習することで、遠くに飛ばす確実性を高めていきます。
サーブはとにかく反復練習が命。
ボールを当てる位置など、ポイントを抑えた練習を何度も行い、アンダーハンドサーブを攻略していきましょう。